羽川 翼（はねかわ つばさ）

女子高生であり、猫や虎の怪異に関わる事件に巻き込まれることが多い主要キャラクター。彼女は「ひたぎクラブ」で初めて登場し、その後も「つばさキャット」や「こよみヴァンプ」など複数のエピソードで中心的な役割を果たしている。彼女は暦やひたぎと同じクラスに所属し、学校では委員長を務めているが、その事実は初めて知られることが少ない。

彼女の外見は当初、眼鏡と三つ編みが特徴的であったが、物語が進むにつれて髪を切り、コンタクトレンズを使用するようになる。しかし、「つばさタイガー」のエピソードで髪が虎柄に変わってしまい、学校へ行く前には毎朝黒く染める習慣がある。彼女は豊満な体型をしているが、着やせするため、その特徴は一見して分かりにくい。

性格は真面目で、ルールや規則を重んじるが、困っている人を見過ごすことができない優しさも持ち合わせている。また、非常に博識であり、暦からは「何でも知っている」と感心されることが多いが、彼女自身は「知っていることだけ」と modestly 返す。学業成績は常にトップで、実技科目も得意である。

彼女は暦と春休みに出会い、彼にとって大切な存在となる。しかし、暦がひたぎと恋人になると、彼女はそのことで大きなストレスを抱えるようになる。そのストレスが原因で「つばさキャット」や「つばさタイガー」の事件を引き起こすことになる。

家庭環境は複雑で、実母は彼女が生まれた直後に結婚し、その後自殺。義母の夫が彼女の法的な父親となるが、彼女との関係は良好ではない。高校卒業後は海外でNGO活動に従事し、5年後には「ツバサ・ハネカワ」として世界中の戦争を停戦させる役割を果たしているが、その行動が国際的な問題を引き起こすことにもなる。