オール・フォー・ワン

この物語の中心にいるのは、名前が不明な黒幕で、通称「オール・フォー・ワン」と呼ばれています。彼は表向き紳士的な振る舞いを見せつつ、テレビを通じて「先生」として部下に指示を出しています。彼の真の力は、他人の「個性」を奪い取り、それを自分のものにする能力にあります。さらに、これらの「個性」を組み合わせたり、他人に与えたりすることも可能です。

過去には、日本を支配下に置くほどの力を持ち、多くの悪行を重ねてきました。彼の最大の敵はオールマイトで、彼によって一度は倒されたものの、生命維持装置に依存する体で生き延びています。現在は、その体の状態から「個性」の使用能力が大幅に制限されていますが、それでもなお強大な力を持っています。

彼がこれまでに使用した「個性」には、対象を別の場所へ転送する能力や、複数の「個性」を組み合わせて新たな力を発揮する能力などがあります。例えば、筋肉と骨を強化し、空気を押し出す力を増幅させる組み合わせや、攻撃を受けた衝撃を相手に反転させる能力などがそれにあたります。

また、彼は盲目となっているため、赤外線を使って周囲の状況を把握し、相手の動きを察知する能力も持っています。これにより、視覚の不自由を補いながら戦うことができます。

オール・フォー・ワンの存在は、彼の弟やオールマイトなど、多くの人々の運命に大きな影響を与えており、彼の野望とその結末は物語の重要な要素となっています。