加藤 恵（かとう めぐみ）

この物語の核心となる女性キャラクターです。彼女は豊ヶ崎学園で2年B組に在籍し、その後3年A組へと進級します。彼女はゲーム制作サークル「blessing software」において主要なヒロイン役を演じ、スクリプトの作成にも関わります。更に第2作では副代表を務めています。注目すべきは、メインヒロイン役とは、物語中で主人公の彼女を演じるわけではなく、物語のインスピレーションの源やモデルとしての役割を指していることです。

見た目は可愛らしさと美しさが混在するが、何故か印象に残りにくいその彼女は、主人公の倫也が彼女自身と名乗るまで、バイト先で出会ったのが彼女であることに気付かず、名前すら知らない状態でした。しかし彼女は1年生の時から倫也の存在を知っており、彼に興味を抱いていました。社交的で打ち解けやすく、会話も楽しく弾ませるため、人と親しくなるのは得意です。ただし、恋愛アドベンチャーゲームなどでよくあるような展開には特に意識せずに、ゲームのルールを否定するような行動を取ります。オタク文化に詳しくなく、倫也のオタク関連の話題が理解できないこともしばしばですが、それが原因で彼を避けることはありません。

物語中の他のヒロインたちは倫也に対しこじれた感情を抱いているものの、彼女だけが彼と対等かつ自然な関係を築きます。英梨々に倫也とのデートをドタキャンされてからかわれた際には嫉妬を見せますが、それ以外の場面では他のヒロインたちが倫也にアプローチするのを静観しており、彼女が何を考えているのかを読み解くのが難しいです。しかし、徐々に倫也との間の距離が縮まり、彼女は彼の趣味や同人活動にたずさわる彼の面倒を見るようになり、彼らの仲は夫婦のような関係へ発展していきます。

彼女は「このライトノベルがすごい！」の女性キャラクター部門で、2016年も2017年も共に6位に輝き、2018年には5位を獲得しました。