与 幸吉（むた こうきち）

京都校の2年生であり、準1級の呪術師である彼は、「究極メカ丸」という通称で知られています。この名前は、彼がかつて見たロボットアニメのキャラクターから取られています。彼は「天与呪縛」という特殊な能力を持っており、生まれつき右腕と膝下、腰下の感覚がなく、非常に敏感な肌を持っています。そのため、彼は日本全国に広がる広範囲の術式と強力な呪力を放出する能力を持っています。

彼の主な能力は「傀儡操術」と呼ばれるもので、人型ロボットの傀儡「究極メカ丸」を遠隔操作して戦闘やコミュニケーションを行います。この傀儡は、刀剣や砲台など多様な武器を内蔵しており、攻撃から防御まで多岐にわたる局面で活躍します。また、複数の傀儡を同時に操ることが可能です。

彼は元々、全身に包帯を巻かれた状態で地下室に隔離されていましたが、真人の術式によって健康な肉体を得た後は、高専の制服を着用し、左頬には傷が残っています。彼はこの力を望んで得たわけではないため、健康な肉体と引き換えになるならば、それを喜んで受け入れると述べています。また、彼の体質と外見のために他人と完全に打ち解けることができず、健康な肉体を得たら仲間の術師たちに直接会いたいと願っています。

健康な肉体を得た後、彼の術式の範囲は縮小しましたが、巨大装甲傀儡「究極メカ丸絶対形態 装甲傀儡究極メカ丸試作0号」を使用して、長年蓄積した呪力をチャージし、特級クラスの莫大な呪力を一時的に放出する能力を得ました。

彼は内通者として活動していましたが、呪霊たちが京都校の人間を襲撃したことを理由にその役割を辞退しました。そして、ある山中のダムで真人との決裂が起こり、巨大装甲傀儡で戦った末に敗死しました。しかし、彼は死ぬ前に、自身が作成した機械が五条が封印された場合に作動するように設定しており、虎杖たちに呪霊側の情報が伝わるきっかけを作りました。また、京都校の仲間たちが渋谷事変当日に安全な場所で任務を行うよう配慮していました。