虎杖 悠仁（いたどり ゆうじ）

主人公は2003年3月20日生まれの宮城県仙台市出身で、都立呪術高専の1年生です。彼は元々非術師でしたが、宿儺の指を口にしたことで呪力を得て、五条の計らいで高専に入学しました。彼の身体能力は常人離れしており、宿儺の指の影響で両目の尻の下にはもう一対の目の名残りの溝があります。

彼は快活で素直な性格で、誰にでもフレンドリーに接しています。祖父の遺言の影響で「正しい死」にこだわりを持ち、常に周囲の人々を守ろうと努めています。趣味は未成年ながらパチンコで、好みのタイプはジェニファー・ローレンスです。

彼は「逕庭拳」という技を使い、肉弾戦を得意としています。初めは呪力のコントロールが難しかったものの、交流会で東堂の指導を受けてからは黒閃を経験し、技術が向上しました。また、彼は毒に対する耐性が非常に高く、宿儺の指を食べても死なず、宿儺を抑え込むことができる「宿儺の器」となりました。これにより他の指を探すレーダーの役割も持っていますが、宿儺の性格のために常に機能しているわけではありません。

彼は両親が不在で、祖父に育てられました。両親についての記憶はなく、母親が羂索に乗っ取られていたことが後に判明します。渋谷事変では多くの困難を経験し、心が折れかけましたが、東堂の励ましで立ち直り、真人に挑み勝利しました。その後、五条の封印により再び処刑対象となり、伏黒の協力を得て死滅回游の平定を目指しています。

逕庭拳は、呪力を纏った拳で相手を打ち、その直後に呪力がぶつかることで二度の衝撃を与える技です。この技は彼の未熟な呪力のコントロールと人間離れした力から生まれました。五条や七海には評価されていますが、特級には通じないと東堂に指摘されています。渋谷での戦いで再びこの技を使い、自らの技として習得しました。