ヒトガミ

「人神」と称される謎多き存在がいる。これは現代の神々が使う呼称と同じで、人間界の神を指すわけではない。彼らは未来視や遠隔視の強力な能力を持ち、人間たちの夢に現れることで幻想を与え、世界を自由自在に操る。

その姿は白く平滑な顔で、目立った特徴がなく、覚えようとするとすぐに消えてしまうかのようなモザイク状の印象を残す。話し方には薄っぺらく詐欺師のような口調があり、信用ならないが、信頼させる特別な呪いを操る。呪いにかかった者は彼に神々しさを感じ、誤って彼を信じ、導かれると錯覚することがある。

性格に関しては、卑劣で自己中心的、そして陰険。人を利用し、最終的には裏切って破滅させることに楽しみを感じる。平気で嘘をつき、他人を罠に嵌め、だまされた人をあざ笑う低俗さが特徴。自分が嫌われていることを全く気にせず、失敗すると他人のせいにすることが多い。思うように事が進まないと幼稚なほどに怒り散らす。

未来視能力により、彼自身の未来や重要な転機を含む3人の未来が明らかになるが、その力に過度に依存しているため、予測が得意ではない。