セイカ・ランプローグ

セイカはウルドワイト帝国の高貴なランプローグ伯爵家に生まれた三男坊で、珍しい黒髪と黒目を持つ帝立ロドネア魔法学園の学生です。彼は冷静で理知的な態度を持ったが孤独を好まない陰陽師で、本当は前世で最強と称された玖峨 晴嘉という人物でした。しかし、ある皇位継承争いに巻き込まれた末、信頼していた弟子に裏切られ命を落とします。

転生したのは、もとの世界で自分の魂を宿せる身体が見つからなかったからだとセイカは考えています。彼はランプローグ伯爵ブレーズの息子ではなく、ギルベルトという名の行方不明の弟の息子として運び込まれました。魔族の領地で謎の女から手渡されたため、彼は「庶子」として扱われます。幼いころから自然に魔法を使い、物を破壊する力を恐れられていましたが、魔力測定で「魔力なし」とされた後、前世の記憶が戻り、それ以上の破壊行為を止めました。

セイカは自分が家族から疎まれるのは庶子であり魔力がないと思いこんでいますが、彼には精霊が見えないなど独自の能力があります。実際、前世の呪力を持っており、それを基に陰陽術を応用し、魔法のように見せかけて学園での評価を大きく改善しました。一度邸を襲ったモンスターを倒したことで父の認識を新たにし、学園生活を送ることとなりますが、彼は馬車に乗ると乗り物酔いをします。

孤独を嫌うセイカは、国を滅ぼす力を持ちながらも自らが滅ぼされることを気にせず、仲間の危機には感情的になってしまうほどの情に篤い。前世で多くの孤児を育てた経験から、自分よりも若いイーファやアミュ、メイベルに対しては保護者のように接し、彼らからの好意に気づいていないことがあります。