エドワード・ミッドフォード

リジーの兄であり、ミッドフォード侯爵家の嫡男である彼は、ウェストン校の翡翠の獅子寮に所属する生徒です。彼は年齢に相応しい精悍さと活発さを持つ青年で、家の嫡男として身体能力が高く、特に剣術においては高い技術を持っています。彼は典型的なシスコンで、妹のリジーを非常に大切にしており、「天使」と呼ぶほどです。リジーの許嫁であるシエルに対しては公然と敵意を示しますが、シエルがいない場所では彼を認め、特に若くしてファントムハイヴ家の当主としての役割を果たしていることを尊敬しています。

彼は自分を含めた周りの天才たちと比較し、自らを「凡人」と称します。しかし、彼は周囲の才能に嫉妬することなく、それを評価し尊敬することで、自分も天才に近づこうとしています。この姿勢は「一直線の尊敬（フルリスペクト）」と評されます。一方で、彼の単純な一面も描かれており、「寄宿学校編」ではシエルの人柄を知りつつもモーリスの策略に簡単に騙されたり、ミカエリス先生がセバスチャンであることに気づかなかったりします。

作中では主に端役として登場しますが、「寄宿学校編」では登場頻度が増え、監督生グリーンヒルの寮弟として活躍します。この編の終わりには、グリーンヒルの後任として新たなP4に任命され、伝統に固執して殺人を正当化した先代たちを見て、自分も同じように伝統に盲目的になってしまうのではないかと恐れを抱きます。