ペルギウス・ドーラ

五龍将の一員であり「甲龍王」として知られる彼は、魔神殺しの三英雄の中でもひときわ著名である。彼は空中城塞ケィオスブレイカーの統治者であり、12人の使い魔が彼に仕えている。彼はその気性が難しいが、基本的には寛大な性格をしており、邪魔にならない限り訪問者の願いを受け入れてくれる。しかし、魔族に対しては強い嫌悪感を持ち、自らの城塞への立ち入りを厳しく拒否している。特に、かつて自分を何度も殺害しようとした不死魔王アトーフェラトーフェを激しく嫌っているが、かつての親友である北神カールマンの遺志により彼との直接の戦いは禁止されている。

彼は召喚魔術と結界魔術において神級の腕前を持ち、通常は短命であるはずの精霊を自身の生存期間中永続させる術を開発した。戦闘時には魔道具「前龍門」と「後龍門」を召喚し、敵を弱らせた上で、闘気を帯びた手刀を用いた魔力爪で攻撃する。

彼はラプラス戦役において人族側の冒険者として戦い、その終結後には空中城塞の威容と魔神ラプラス封印の功績が認められ、「甲龍暦」という新たな年号が採用された。アスラ王とは対等の関係を維持し、現在でもアスラ王国においては強い発言力と政治的影響力を持っている。政治の利権関係に飽き足らずアスラ王国を離れた後、彼は4人の亡き親友の仇を討つべく空中城塞から世界を監視し、復活したばかりの魔神ラプラスを倒すべく動いている。