アリエル・アネモイ・アスラ

アスラ王国の第二王女は、正妃の娘であり、王位継承権は第三位に位置しています。彼女は透明感のある美しい金髪と、心地よい声を持つカリスマ的な存在で、「歴代最高の美姫」として民衆からの支持を集めています。性格には腹黒い面や俗っぽさが見られるものの、忠実に仕える者には公正に対応し、恩を返す姿勢を見せます。

彼女はアスラ王家の正統な血を引く唯一の子でありながら、元々は王位に興味を持たず、享楽的な生活を送っていました。しかし、フィットア領からの転移事件が発生し、魔物の襲撃から彼女を守り命を落とした守護術師デリックの遺言により、王位を目指す決意を固めます。この事件を機に、転移してきたシルフィエットを保護し、新たな守護術師として迎え入れました。

王位を目指す過程で、彼女は根回しを進めるものの、第一王子派の暗殺者から命を狙われることになります。そのため、安全を確保するためにラノア王国へ留学し、ラノア魔法大学で一般生徒として学びながら、特別扱いを拒否します。そこで彼女は優秀な人材を見つけ出し、アスラ王国に影響力を持つ者たちを味方につけることで、政治的な基盤を固め、戦力を増強するために尽力します。