明神弥彦（みょうじん やひこ）

身長128cm、体重23kg。1868年11月26日生まれ。東京出身で、血液型はB型、星座は獅子座。初登場時は10歳で、趣味は稽古、好きな食べ物は牛肉と西瓜。一人称は「俺」。

彼は東京の士族の少年で、明治維新の混乱で孤児となった。父は下級武士で彰義隊に加わり戦死し、母は遊郭で働きながら彼を育てたが病死した。ヤクザに拾われスリとして働かされていたが、剣心たちと出会いヤクザから離れ、神谷活心流を学び始める。剣心たちと共に戦う中で、彼は精神力や身体能力、剣の才能を発揮し成長していく。

剣心の計らいで神谷道場に入門し、最初は薫と衝突が絶えなかったが、薫の実力を目の当たりにして考えを改め、正式に門下生となる。彼はプライドが高く、子供扱いされることを嫌い、誰に対しても物怖じしない発言をするため、生意気だと思われがちだが、強く一人前の男になりたいと願い、努力を惜しまない。彼は弱者を守るために立ち向かう勇気を持ち、斎藤や蒼紫からもその度胸を評価されている。

後に塚山由太郎と共に神谷活心流道場の師範代を務めるまでに成長し、剣心からは逆刃刀と「不殺」の信念を、左之助からは「悪一文字」を受け継ぐ。明治十五年時点での外見は剣心、性格は左之助をイメージしてデザインされている。後に三条燕と結婚する。

彼の成長過程は、当初はただの子供だったが、稽古や実戦を通じて強敵にも勝利を収める姿が描かれている。『明日郎 前科アリ（異聞）』では剣心と共に明日郎たちを助け、逆刃刀を剣心に貸す。『北海道編』では東京に残り、剣心の腕が衰えていないことを確認し、逆刃刀を返却する。

アニメ第1作では、病気の母の治療費を集英組に肩代わりしてもらい、両親の死後、借金を返すためにスリをさせられていた設定がある。恋愛を匂わせる描写も多く、戦闘描写も多い。OVA『星霜編』では、剣心への反発から家を出た剣路に本当の強さを教えるため、逆刃刀を持って対決する。

名前は新潟県弥彦村の「弥彦神社」に由来し、作者の中学時代の剣道部での気持ちが反映されている。完全版第20巻では、近隣の浮浪児のリーダーという設定に変更され、デザインは三島栄次に近い。キネマ版では観柳の小間使いとして登場し、実写映画版では剣心が薫と出会う前から道場に半居候している設定になっている。

神谷活心流の技としては、奥義の防り「刃止め」、奥義の攻め「刃渡り」、奥義の極「刃断」などがあり、アニメ第1作オリジナル技や見様見真似技も存在する。