ロカ・パラミア

黒髪で顔の右半分を髑髏のような仮面で隠した若い女性の破面について説明します。彼女はザエルアポロ・グランツによって行われた実験の産物であり、多くの魂魄を合成して作られた人工的な大虚です。破面化する前は、純白の蜘蛛の形をした中級大虚でした。

ザエルアポロは彼女に「反膜の糸」という特殊能力を与えました。この能力により、彼女は霊子の供給を止めることで姿を消したり、様々な特殊技能を発動することが可能です。彼女は人工的に作られたため、本能的な捕食欲や闘争心がなく、感情も乏しいです。しかし、ネリエルたちとの交流を通じて少しずつ感化され、自己の存在意義について考えるようになりました。

彼女はドン・観音寺との出会いを通じて感情を得るようになり、自分自身のために能力を使うことを考え始めます。彼女は原作「BLEACH」に一度だけ登場し、小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」ではネリエルの依頼で重傷を負った道羽根アウラを治療する役割を果たしました。

彼女の帰刃「絡新妖婦（テイルレニア）」は、反膜の糸で斬魄刀を形成した後に発動します。帰刃形態では、仮面が消え、顔の右半分が白い糸で包帯のように覆われ、背中からは蜘蛛の足を思わせる4本の腕が生えています。彼女は反膜の糸を使って周囲の霊子を解析し、過去に他人が使った技を自分の技として再現する能力を持っていますが、完璧に技をコピーすることはできず、強力な技を使うほど体への負担が大きくなります。

彼女の能力「反膜の糸」は、非常に細く長く変化させた反膜で、物質と繋がり霊力や情報を共有する特性を持っています。この能力は治癒や情報収集、防御に優れており、誰にも気づかれずに結界に潜入することが可能です。また、反膜の糸を纏わせることで武装の防御性能を向上させることもできます。この技術はザエルアポロが痣城剣八の雨露柘榴の能力を参考に研究を重ねた結果です。