アキラ / 天道 輝（てんどう あきら）

本作の主人公は24歳、身長170センチメートルの若者です。彼はブラック企業で働いており、就職初日から徹夜のサービス残業を強いられ、何日も帰宅できない生活を送っていました。その結果、うつ病を患い、人間らしい生活を失っていました。

しかし、ある朝、街中がゾンビで溢れている光景を目にし、恐怖するどころか「今日から会社に行かなくてもいいのでは？」と歓喜します。これを機に自由を取り戻し、ポジティブな人間性を取り戻します。まずは、入社当初から好意を寄せていた鳳に告白しに行くなど、パンデミックが起こっているとは思えないような行動を始めます。

その後、同じマンションに住む香坂三喜男・すみれ夫婦の部屋がゾンビに荒らされているのを目撃し、「やりたいことをやれる時間は余りにも短い」と考え、「ゾンビになるまでにしたい100のこと」というリストを作成します。会社員時代とは打って変わって、自身の目的を優先して生きるようになります。

リストを作成する際に、本当にやりたいことを考え、「実家で親と過ごす時間を作る」「親友と朝まで飲んでバカ騒ぎをする」「最愛の女性と出会う」の3つを追加します。まず、大学のラグビー部で4年間を過ごした親友のケンチョと再会し、その後シズカやベアと合流し、ともにやりたいことリストを達成していきます。

第9話では、会社員時代の上司・小杉と再会し、頭が真っ白になるほど衰弱します。「リーダーの恩義には応えるべき」「そのためにも働き続けるべき」と一時は再び小杉の下で働き続けようとしますが、シズカからの説教を受けて目を覚まし、小杉に自身の意見を明確に伝え、過去のトラウマを振り切ります。

群馬県の実家に帰省すると、父が痔に苦しんでいることを知り、父に手術をしてくれる医者やパンデミックに対抗できるワクチンを作れる研究者を探すため、ケンチョたちとともに日本一周の旅に出ます。