リジェ・バロ

褐色の肌と閉じた左目にXのマークが特徴の男性滅却師は、ユーハバッハの親衛隊のリーダーである。彼は自分を「陛下の最高傑作」と称し、「神に最も近い男」と自負している。彼の話し方には幼さが感じられ、「僕」という一人称を使う。

彼は初めての侵攻で霊王宮にユーハバッハと共に侵入するが、王悦に敗れる。しかし、聖別された後に翼を持つ姿で復活し、「万物貫通」という能力を使って王悦を倒す。

真世界城に護廷十三隊と一護たちが侵入した際、彼は迅速に彼らを発見し、霊王宮の霊子環境の変化を利用して隙をつき、檜佐木を狙撃する。その後も続けて狙撃を行い、副隊長たちを次々と撃破するが、京楽との戦いでは一時的に翻弄される。しかし、目を3度開いたことで完聖体を発動し、圧倒的な力で京楽を追い詰める。京楽が卍解で反撃し、彼の首を切断するが、彼は執念で生き残り、京楽に一撃を加えて再び優位に立つ。

最終的に、七緒と京楽の連携により、彼の力が八鏡剣で反射され、体が真っ二つにされる。彼は神の力と光輪を失い、流星となって瀞霊廷に降り注ぐ。怪鳥の姿となり、京楽への憎悪を燃やしながら瀞霊廷を蹂躙しようとするが、マユリの手によって復活した吉良と交戦する。その後の彼の運命は明かされていない。

彼の能力「万物貫通（ジ・イグザクシス/The X-axis）」は、巨大なライフル「ディアグラム」を使い、射線上のあらゆる物体を貫通する。この能力は、引き金を引くと同時に攻撃が完了し、回避が不可能である。また、彼の身体も万物を貫通する状態になり、武器で倒すことはできない。この能力は目を開けている間のみ使用可能で、戦闘中は短い瞬間に限られるが、目を3度開くと戦闘を続けられる。