伊勢 七緒（いせ ななお）

眼鏡をかけた真面目な性格の女性死神で、八番隊副隊長を務めています。彼女は「私」と自称し、普段から仕事をサボる京楽をしばしば叱っていますが、実は彼を尊敬しています。彼女は斬魄刀を持たずに鬼道の才能だけで副隊長に任命されました。

彼女は110年前から護廷十三隊に所属しており、その頃から髪型やメガネは変わっていません。また、当時の八番隊副隊長であったリサとは親しく、月に一度は一緒に読書を楽しんでいました。

彼女は神官の家系、伊勢家出身で、父は京楽春水の兄です。伊勢家は女系家族で、代々他家から婿を迎えていましたが、伊勢家の「呪い」で婿たちは早死にすると言われています。彼女の母はこの呪いを断ち切るために京楽家に嫁ぎましたが、父が早くに亡くなり、結局伊勢家に戻ることになりました。母は伊勢家の神剣が呪いの原因と考え、それを隠したために処刑され、彼女は親戚の老夫婦に育てられました。

千年血戦篇では、元柳斎の死後、京楽が一番隊隊長に就任すると、彼女は一番隊副隊長に任命されました。『見えざる帝国』の侵攻時には、京楽と共にハッシュヴァルトと対峙し、結界を張って彼の侵入を防ぎました。その後、霊王宮に突入し、リジェの狙撃を阻止するために一時的に先に進みましたが、再び京楽のもとへ戻り、彼を説得して伊勢家の神剣「神剣・八鏡剣」を受け取りました。リジェとの戦いでは、京楽の助けを借りて彼を倒しました。

戦いが終わった後、彼女は八番隊副隊長代行として京楽とリサの副官を務めています。神剣・八鏡剣は伊勢家が代々受け継いできた刃のない剣で、その力は未だに多くが謎に包まれています。