久堂 清霞（くどう きよか）

名門・久堂家の27歳の当主。彼は雷や炎を操る強力な異能を持ち、異形の討伐を担う対異特殊部隊の隊長を務める軍人です。その美形ぶりは圧倒的で、凛々しい顔立ちが「はるかに美しい」と評されることも。しかし、冷酷無慈悲な印象を持たれ、「気に入らない者があれば切り捨てる」と噂されることもしばしば。婚約者候補の女性たちも、彼のもとを3日と持たずに逃げ出してしまうことが常です。

実際には、彼は女性に対して特に苦手意識を持っています。特に、気位が高くわがままな女性や化粧の濃い女性が苦手で、金や地位を目的に寄ってくる欲深い女性を追い出すことがありました。そのため、無慈悲で冷酷だという誤解を受けてきました。

美世が久堂家に来た時、彼は彼女が頻繁に謝るのを見て「過ぎた謝罪は軽くなる。謝らなくて良い」と告げ、内気な彼女の性格を正そうとしました。

これまで縁談相手とは全く異なるタイプの美世に興味を持ち、彼女の身辺を調査。一見すると何事も遠慮がちで自己肯定感が低く、斎森家で不遇な扱いを受けていた事実を知りました。櫛を贈った際に美世が見せた僅かな微笑みに心を動かされ、その辛い過去を知るうちに深い愛情を抱くようになります。