辰石家の当主であり、
幸次の父親である彼は、没落しつつある
辰石家の威信を取り戻すため、
美世の母方の家系である
薄刃家の異能を手に入れようとしています。彼は、
美世を
辰石家の長男である
一志の嫁に迎え入れ、
薄刃家の異能を受け継ぐ子供を産ませることを計画しています。そのため、
美世が無価値な人間として扱われ、他に居場所がなくなるように策略を巡らせています。
次男の
幸次が
美世に肩入れしていることについては、
斎森家に
美世の真の価値を気づかせ、自分の計画を困難にする可能性があるため、快く思っていません。
彼は炎の異能を操ることができ、木造の屋敷を全焼させるほどの火災を引き起こす力を持っています。しかし、
清霞との戦いでは「大人と赤子ほどの実力差」と形容されるほどの力量差を見せつけられ、惨敗します。第1巻の結末で、彼は長男の
一志に当主の座を譲り、物語から退場します。
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