レイ・グランズドリィ

黒装束の魔族で、白髪と淡い青色の瞳を持つ。混沌の世代の一員で、魔剣だけでなく霊剣や神剣も使いこなすため、'''錬魔の剣聖'''と称されている。

自身は他人の指揮下で戦うことを得意とし、リーダーとしての資質を持つにも関わらず、リーダーにはなりたくないとエミリア・ルードウェルに伝え、アノスのチームに参加を希望する。アノスに従うために彼の元へ向かうが、アノスは彼が力を示すことを条件に挙げるため、戦うことになる。純血の魔族である皇族だが、彼自身はそれを重視せず、全ての人に平等に接する。

七魔皇老のイドルとの戦いでは、魔剣の力の差があるにもかかわらず、複数の魔剣を投げて刃こぼれを起こし、その部分だけで剣を交えるという技を見せる。最終的には、正確な刃こぼれへの攻撃と剣圧でイドルの剣を折り、周囲を驚かせる。

班別対抗試験では、アノスとの剣の勝負で互角の戦いを展開し、アノスが使っていた木の枝を折ることに成功する。しかし、折れた枝の先が彼の喉を狙っていたため、アノスの勝利となる。戦いの最中、レイがどんどん強くなる様子にアノスは驚く。レイはアノスに対し、「初対面じゃないような気がする」と言い、アノスはレイが魔王の右腕シン・レグリアの転生した姿ではないかと推測する。

魔剣大会で、自身とアノスが参加者に選ばれ、「またアノスと戦える」と喜ぶ。しかし、病気の母・シーラが皇族派に人質に取られ、レイ自身も洗脳されたメルヘイスにより「契約の魔剣」を体内に埋め込まれる。決勝戦ではアノスと対決し、彼の魔剣で胸を貫かれるが、アノスは彼の体内の「契約の魔剣」を破壊し、致命傷を与えず、アノスと共にメルヘイスと戦う。魔法に慣れていないレイはメルヘイスの攻撃に苦しむが、アノスの援護と「精霊剣」に変身したシーラの助けで窮地を脱し、メルヘイスを倒すことに貢献する。戦いが終わった後、アノスがシーラの根源を復活させ、皇族派の束縛から解放される。

彼の正体は、二千年前にアノスと戦った勇者カノンが何度も転生を繰り返し、純血の魔族に転生した姿である。勇者カノンの7つの根源を引き継いでいる。

ジェルガらに暗殺された後、彼らの魔王への憎しみの連鎖を終わらせるため、偽の魔王アヴォス・ディルヘヴィアとして人間に討たれることを計画する。七魔皇老の記憶を消し、自身の根源と融合させて操り、二千年間にわたり偽の魔王の伝説を広める。勇者学院との対抗戦中に計画を実行し、霊神人剣エヴァンスマナを盗み、人間の都市アゼシオンに宣戦布告を行う。しかし、自身の正体と目的に気づいたアノスが計画を阻止するために介入し、戦闘が始まる。