禪院 直毘人（ぜんいん なおびと）

禪院家の26代目当主であり、特別1級の呪術師である彼は、71歳の老人男性です。彼は着物を身に纏い、術式の速さで五条悟に次ぐ「最速」の術師として知られています。彼の使用する「投射呪法（とうしゃじゅほう）」は、見たり触れたりした対象を二次元フレームに捕縛し、そのフレームを破壊しながら対象に攻撃を加えることができる技です。この術式は、1秒を24分割し、自身の視界を画角として利用します。彼はあらかじめ画角内で作った動きをトレースする能力を持ち、術式の発動中に直接触れた物体にも効果を及ぼします。しかし、1/24秒で動きを作れなければ1秒間動けなくなり、一度作った動きは修正ができません。物理法則や軌道を過度に無視した動きを作ると、彼自身も動けなくなるリスクがあります。この術式を自由に操るには、生まれ持ったコマ打ちのセンスと時間感覚が必要です。

渋谷事変の際、彼は陀艮との戦闘で右腕を失う重傷を負いました。本来のポテンシャルを発揮できずにいると、漏瑚による隙をついた攻撃を受け、全身が焼かれて戦線を離脱しました。その後、重体となり生死の境を彷徨い、渋谷事変が終結した後に息を引き取りました。