八重樫 雫（やえがし しずく）

彼女はハジメのクラスメイトであり、香織の親友でもある。彼女の家は「八重樫流」という古流武術の道場を営んでおり、彼女自身も剣術で全国レベルの腕前を持つ。身長172cmでスポーティな体型をしており、長い髪はポニーテールにしている。その凛とした雰囲気から、特に女性に多くのファンがいる。彼女は世話好きでクラスメイトからの信頼も厚いが、実は繊細で乙女チックな一面も持ち合わせている。彼女は自分を守ってくれる男性を好む。

幼少期から剣術の才能を示し、家族や道場の門下生から期待されて育った。小学生の頃は光輝に好意を持っていたが、彼との関係で嫉妬されることも多く、一時は苦手意識を持っていた。現在は光輝を手間のかかる「弟」として接しており、香織とは深い友情で結ばれている。彼女はハジメとも比較的親しい関係にあり、香織のハジメへの恋心を応援している。

戦闘では冷静に状況を把握し、指示を出して行動するため、リーダーシップを発揮している。カトレアとの戦いの後、ハジメに香織のことを託し、彼からは感謝の意を込めて特別な黒刀を受け取る。この刀は非常に高い性能を持ち、彼女の戦闘能力をさらに高めることになる。

ハジメとの旅に同行することで、彼との関係が深まり、彼女はハジメに対して心を開いていく。しかし、帝都での陽動作戦中に起きた一件がトラウマとなり、心に深い影を落とす。その後、ハルツィナ樹海での試練を通じてハジメへの感情に気づき、自己の内面と向き合うことになる。氷雪洞窟での出来事を経て、ハジメへの好意を自覚し、彼を受け入れることを決意する。