飯田 天哉（いいだ てんや） / インゲニウム

東京都出身の雄英高校1-Aの男子生徒は、眼鏡をかけた七三分けの髪型で、クラスの中でも特に大柄な体格をしています。彼は真面目な性格で、制服の第一ボタンをしっかりと閉め、発言する際には必ず手を挙げます。その真面目さから厳しい注意もするため、初めはクラスメイトから怖がられることもありました。

彼は有名なヒーロー一家の次男で、兄は著名なターボヒーロー「インゲニウム」です。彼自身も「規律を重んじ、人を導く愛すべきヒーロー」になることを目指しています。普段は「僕」と自称しますが、お坊ちゃまと思われるのを避けるために学校では「俺」を使います。感情が高ぶると「僕」に戻ることがあります。

彼のヒーローコスチュームはロードレースのヘルメットをアレンジしたもので、フルアーマーを採用し、流線型のデザインが特徴です。脚部には6気筒型の超小型エンジンが搭載されており、速度を補強します。また、冷却装置も備えており、特技の「レプシロバースト」を効果的に使用できます。

入学試験の際、彼は出久の能力を高く評価し、一目置くようになりました。一度はクラス委員長を辞退しましたが、マスコミが学校に乱入した際に生徒たちを落ち着かせたことで、出久の推薦を受けて委員長に就任しました。

兄が引退した後、彼にヒーロー名「インゲニウム」を継ぐよう頼まれました。当初は自分にはその名を継ぐ資格がないと感じていましたが、兄の敵であるステインとの対決を経て、その名を継ぐことを決意しました。一時は復讐心に囚われましたが、轟の言葉によりヒーローとしての原点を思い出し、再びヒーローの道を歩むことを決めました。

彼の「個性」は「エンジン」で、ふくらはぎにエンジンのような器官があり、50m走は3秒04を記録します。エネルギー源は100%オレンジジュースで、炭酸飲料を飲むとエンジンが停止してしまいます。ギアチェンジを駆使して様々な状況に対応し、瞬発力では他の生徒に劣るものの、長距離ではクラス最速です。訓練では、地力を鍛えるために外回りを走り続け、マフラーを引き抜くことで耐久力と馬力を向上させています。