九内 伯斗（くない はくと）

本作の主人公は45歳の男性で、身長は187cmです。彼は自ら開発した「GAME」の最終日にラスボスとしてログインしていたところ、異世界に飛ばされてしまいました。元々はゲーム内の運営管理者で、ゲーム内の名前をそのまま使用していますが、実際の名前は大野晶という一般的な社会人です。「GAME」内では「暴虐の魔王」として大帝国を拠点にしており、渋い顔立ちにオールバックの長髪、黒いロングコートを着た姿をしています。

異世界に飛ばされた後も、「GAME」でのラスボスの設定を引き継ぎ、非常に高いステータスを持っています。また、管理者権限でログインしていたため、異世界でも神に等しい力を持つ管理者コマンドを使用でき、スキルポイントを使って物質生成や部下の召喚が可能です。武器は「ソドムの火」という斬撃・投擲可能なナイフで、気力を回復できる「マイルドヘブン」というタバコ系アイテムも携帯しています。レベル30以下のキャラクターの物理攻撃は効きませんが、魔法への耐性がないのが弱点です。

アクとの出会いをきっかけに、彼や出会う人々から魔王と呼ばれ、彼の行動が誤解されることもありますが、元の世界に戻る手掛かりを探しながら各地でトラブルを巻き起こしていきます。

ちなみに、本物の九内伯斗の人格は体の奥に存在しており、「GAME」では8人の側近を従える大帝国の高官で、悪名高いゲームの主催者という設定です。彼は400万人を超える屍山血河の頂点に立つ正真正銘の「魔王」です。漫画版では髪の長さが肩までになっています。

大野晶は「GAME」の開発者で、設定なども全て1人で作成しました。30代で、本業はサラリーマンです。長いゲーム運営と社会人生活で鍛えられた非常に高い演技力を持ち、常に大野が九内を演じているような形になっています。超絶な能力に対して一般人程度のメンタリティーしか持ち合わせていないため、様々なプレッシャーに晒されて苦労しています。アニメの12話のアイキャッチでは、天性の詐欺師とされています。

霧雨零は大野が持つもう一つのキャラクターで、テーマは硬派な暴走族です。身長180cmで、背中に龍の絵を入れた白の特攻服を纏い、圧倒的な拳闘で戦う正義の漢です。残虐非道な極悪の相手であるほど強烈なバフスキルを発揮します。キャラクターチェンジをすることで現れますが、その間は大野の意識は維持されるものの、性格が変わったような発言を含め、肉体的な意思を一切受け付けない自動操縦モードになります。大野自身が気恥ずかしくなり、1度目のチェンジ以降はよほど切羽詰まった状況でない限りチェンジを控えています。キラー・クイーンやサタニスト、悪魔たちからは龍人と誤解されています。大野は「九内が実家なら、零は1人暮らしの部屋」と評しています。