朝田 詩乃（あさだ しの）

ファントム・バレット編のヒロイン。現実世界では進学校に通う女子高生で、東京都文京区のアパートで一人暮らしをしている。誕生日は2009年8月21日。眼鏡をかけているが、実際には度が入っておらず、弾丸を防ぐ特殊材質で作られたオーダーメイドの特注品である。自立心が強く、同世代と比べても非常に大人びた性格で、辛辣かつドライな物言いをすることが多い。特にキリトに対してはその傾向が顕著である。

幼少期に父を交通事故で失い、母もその時に精神的なショックで精神年齢が逆行してしまったため、母を守るという強い義務感を抱くようになる。11歳の時に強盗事件に巻き込まれ、母を守るために犯人から拳銃を奪い射殺してしまう。この出来事から銃器に対する強いPTSDに悩まされ、トラウマを克服するために16歳からGGOをプレイし始める。

GGOにログインしたばかりのキリトと出会い、彼のアバターの外見から女性だと勘違いし、親身に武装やゲームシステムを教える。しかし、キリトの本当の性別を知って憤慨する。その後、キリトと共闘し、「死銃」に追い詰められたキリトを救い、共にバレット・オブ・バレッツ（BoB）の第3回大会で優勝を果たす。「死銃」事件の解決後、キリトたちの計らいで、過去の事件で救った親子と対面し、謝罪と感謝を受けることで自分の罪と向き合い、前に進むことを決意する。

キリトを通じて出会ったアスナやリズベットとも親しくなり、新生ALOも始める。また、学校で昼食を共にする友人もでき、トラウマも少しずつ克服し始めている。特にアスナからは「シノのん」と呼ばれ、自宅に招かれるほど仲が良く、平穏な暮らしを取り戻している。また、死銃事件を通じてキリトに好意を寄せるようになり、キリトの胸に張り付いていた電極パッドをネックレスに加工してお守りにしている。

アバターはランダム生成ながら、水色の髪と碧眼を除けば現実の彼女に近い姿である。GGOでは対物ライフルのへカートⅡをメインに、サブにPDWのMP7（アニメ版ではグロック18C）を装備する狙撃手。新生ALOではロングボウを使用し、UWでは弓型GM装備のアニヒレート・レイ、URではマスケット銃を主武装とし、黄褐色の戦闘スーツにGGOでも普段着用している白いマフラーを装備している。