結城 明日奈（ゆうき あすな）

本作のメインヒロインであり、外伝では主人公を務める彼女は、2007年9月30日に東京都世田谷区で生まれました。周囲に気を配り、強い克己心を持つ努力家で、エリートコースを歩んできた令嬢です。栗色の長髪と榛色の瞳が特徴の美少女で、スタイルも抜群です。

ゲーム初心者だった彼女は、15歳の時に気まぐれでSAOに参加し、デスゲームに巻き込まれます。作者は連載当初、彼女を“いい女”として描くことを意識しており、女優の栗山千明の要素が少し含まれているとのことです。

SAOに囚われた当初は半狂乱に陥りますが、学友であるミトの支えで持ち直し、彼女と共に行動していました。しかし、不幸な事故でミトとのパーティーを解散してからは再び塞ぎ込むものの、最後の瞬間まで自分らしく生きたいと奮い立ちます。迷宮区でレベリングしていた時にキリトと偶然出会い、彼とコンビを組んで攻略を進める中で、本来の性格を取り戻し、彼に好意を抱くようになります。そして、システム上の結婚を交わします。

旧ALOの事件が解決した後、ついに現実世界でキリトと対面し、恋人同士となります。キリトと出会って変われた自分に誇りを持つようになり、その後もキリトの心の支えとなるために日々努力しています。将来はキリトと現実世界でも家庭を持つことを最終目標としています。キリトを想う女性たちとは概ね良好な関係を築いていますが、アリスとは冷戦状態です。

SAO事件では血盟騎士団の副団長を務め、統率者としての才能を開花させます。新生ALOではユウキと出会い、結果を恐れずに立ち向かう大切さを学び、母との軋轢を解消しています。また、UWではキリトと共に200年もの内部時間を過ごし、王妃としてUWの世界を治め、平和と知恵をもたらしています。

彼女はキリトに次ぐ高い仮想世界適性を持ち、戦闘では細剣を駆使する剣士スタイルで、高速の剣技が特長です。SAOでは人命と安全を除いて何よりも攻略を優先して最前線で戦っています。新生ALOでは治癒師（ヒーラー）となりますが、細剣による近接戦闘も視野に入れたハイブリッド型のビルドを使っています。

アバターは、武器に細剣、防具に胸部装甲、オーバーニーソックスと背部のみロングのスカートの軽装で通しており、SAOでは血盟騎士団結成後、赤と白を基本とした騎士服を着用しています。旧ALOでは妖精王の妃・ティターニアの外見に非武装の上で臍が見える白いワンピースを着せられ、新生ALOでは水色の髪で白いワンピースを着用し、魔法詠唱用の杖も携えています。UWではティターニアに似た外見に細剣のGM装備、URではALOとほぼ同一の外見ですが、早々に髪を現実に近い色に染めています。金属鎧を装備し、半水棲モンスターを調教して従えています。