クロ

ケット・シーは元々、地方の養蚕の守り神であり、121歳の猫又です。かつては正十字学園南裏門の門番を務めていました。普段は普通の猫の大きさですが、必要に応じて巨大化し、人を背中に乗せることができます。かつて「蚕神」と呼ばれていた彼は、燐には劣るものの、重機を破壊するほどの怪力を持っていますが、聖薬類は効きません。

地元の養蚕業が衰退し、人々に忘れられたことに心を痛め、自分の住処である祠を開発しようとした人々を襲っていました。しかし、獅郎に説得されて彼の使い魔となりました。獅郎の死後、一時は暴走しますが、燐による説得を受け入れ、落ち着きを取り戻します。その後、門番の任を解かれ、燐の使い魔として新たな生活を始めます。契約が終了しても人間のもとに留まりたいと願いましたが、そのために一族から追放され、人間に化ける能力を失います。

燐とは主従関係というよりも、同居する親しい友達のような関係です。彼は獅郎が作るマタタビ酒や、燐が作るすきやきが好物ですが、猫舌のため熱いものは食べられません。また、イカが苦手です。