ユエ

ユエは、かつて栄えた吸血鬼族の女王で、現在は323歳。外見は12歳の少女で、金髪と赤い瞳が特徴です。彼女はオルクス大迷宮の50階層に封印されていましたが、ハジメによって解放されます。ユエという名前はハジメが彼女を救出した際に付けられたものです。本名はアレーティア・ガルディエ・ウェスペリティリオ・アヴァタールですが、ハジメとの出会い以降、この名前を使うことを好まなくなりました。

ユエはクールで口数が少ない性格ですが、ハジメに対しては誘惑的な一面も見せます。彼女は12歳の時に先祖返りが起こり、「魔力操作」と「自動再生」という固有魔法に目覚めました。これにより外見の成長が止まりました。力に目覚めてからはすぐに吸血鬼族の中で最強の一角となり、17歳で女王に即位します。しかし、欲に目が眩んだ叔父によって裏切られ、封印されることになりました。300年後、ハジメによって解放された後、彼と共に迷宮を探索し、過去を語り合いながら心を通わせ、相思相愛の関係になります。

ユエは吸血鬼族の能力を持ち、他者の血を吸うことで魔力を回復することができます。また、「自動再生」により、首を切り落とされても再生するほどの回復力を持ち、老化もしません。魔法に関しては、膨大な魔力と全属性の魔法適性を持ち、無詠唱で魔法を発動することができます。彼女は接近戦は苦手ですが、複合魔法の技能を使い、多くの神代魔法と組み合わせてオリジナルの魔法を編み出しています。

ユエはエヒトによって一時的に乗っ取られますが、ハジメとの戦いを通じて完全に支配されることはありませんでした。決戦後、変成魔法で元の姿と大人の姿を使い分けることができるようになり、エヒトが使っていた技術も習得しました。また、ハジメのハーレム宣言に対しても、「正妻」として認められることで許容しています。