桜（さくら）

ハルがドラゴンバンクに対抗するために最初に買収したのは、ソーシャルゲーム会社の社長だった。彼はホストのような服装をしているが、女性との縁は薄い。幼少期からゲームに親しんできたため、ゲームに対する情熱は強く、物足りなさを感じると「ハートが足んねぇ」と口にするのが癖だ。

彼の部下たちは、「良いゲームは作れるが、ヒットさせる才能がない」「ゲーム以外にはほとんどポリシーがない」と評している。実際、彼は事業の収益化が苦手で、買収前には社員がドラゴンバンクに引き抜かれ、残った3名の社員（次項の二葉・斜森・巨椋）には3か月間の給与未払い、事務所の家賃未納が発生していた。

この買収を通じて、トリリオンゲームは「新作ゲーム制作」を名目に複数のエンジェル投資家から総額20億円を調達したが、ハルはその資金をすべてゴッドプロモーションの買収に使ってしまう。その後、ガクを通じて、ハルがゲーム制作事業を偽装して「捨て駒」として買収したことを知ると、逆にやる気を出し、ガクと共に新作開発に取り組むことになる。

その過程で蛇島が加わり、『プチプチランド』が大ヒットすると、蛇島にそそのかされて外車（オープンカー）を購入し、乗り回すようになる。その外車はトリリオンゲームの他の社員を乗せたり、ハルが社用車代わりに使ったりしている。

ガクの大富豪編では、彼は結婚し、引き続きトリリオンゲームで働いている。