堕姫 / 梅（うめ）

鬼と化した美女、堕姫は花魁に扮し、吉原で長年潜んでいた。彼女は見た目が美しい女性のみを選んで食べる偏食家で、不細工な人間を軽蔑している。鬼の姿では露出度の高い服装をし、帯を武器として使う血鬼術を持つ。この帯は彼女の力の分身であり、全て回収するとさらに強くなる。

堕姫は元々「梅」という名前の人間で、遊郭の最下層で生まれた。母親には病名から名付けられ、幼い頃からその美しさで注目されていたが、遊女となった後、ある事件で生きたまま焼かれそうになり、その際に童磨によって鬼となった。

彼女は兄の妓夫太郎と共に鬼として活動し、無惨からは禰󠄀豆子の殺害を依頼されていた。しかし、炭治郎や禰󠄀豆子、そして天元との戦いで苦戦し、最終的には兄と共に消滅する。その最後の瞬間、彼女は兄と和解し、共に地獄へと消えていった。

技「八重帯斬り」は、無数の帯で敵の退路を塞ぎながら攻撃するもので、彼女の戦闘スタイルを象徴している。また、地下深くには彼女の分裂体が存在し、食料や邪魔者を保管する役割を果たしていた。