シエル・ファントムハイヴ

1875年12月14日生まれのファントムハイヴ家の伯爵は、12歳の若さで広大な領地と玩具・製菓メーカー「ファントム社」の経営を任される天才実業家。英国最大の企業に成長させた彼は、一方で「女王の番犬」として暗躍し、様々な事件を解決してきた。

彼は普段から無愛想でわがままな性格で、セバスチャンからは影で「クソガキ」と呼ばれるほど。しかし、その頭脳は13歳で大学レベルと評され、チェスでもその才能を発揮する。喘息と猫アレルギーを持ち、社交ダンスが苦手で貴族の集会にはほとんど姿を見せないなど、意外な一面も。

大貴族の当主としての矜持を持ちつつも、使用人や外国人に対して柔軟な態度を取るなど、当時の貴族としては珍しい考え方を持つ。甘いものを好む偏食家で、そのためか体型は華奢で小柄。

「女王の番犬」としては冷徹に任務を遂行するが、無関係の人間を助けたり、必要以上の殺人を避けるなど、情に厚い一面も。その姿勢はセバスチャンからも一目置かれている。