ヒヤ

光と闇を操る魔人が存在します。彼は他者の願いを叶える代わりに、代償として別の人の命を奪うという恐ろしい力を持っています。普段は目を閉じており、空中を浮遊して移動します。

この魔人は、宝物庫の隠し部屋に封印されていましたが、念話を通じて金髪の勇者を誘惑し、剣を引き抜かせて自らを解放させました。解放された後、彼は勇者に対して3つの願いを叶えると約束します。最初の願い「フリオを殺す」を実行しようとした際、フリオを守ろうとしたフェンリースに致命傷を与えます。これによりフリオの怒りを買い、彼に瀕死の状態にされます。

その後、フェンリースの提案でフリオの配下として行動を共にすることになり、魔人自身もフリオの無限の力に興味を持ち、彼の行く末を見守ることにしました。以降、フリオを「至高なる御方」、フェンリースを「奥方様」と呼びます。

過去には、国王の願いを叶える代償として大陸中の命の半分を奪ったこともあるようです。しかし、金髪勇者の願いは「人を一人殺す」という小規模なものであったため、犠牲者は第一王女など十数人に留まりました。

その後、魔人と連動して復活したダマリナッセが暴れ始めた際には、フリオの許可を得て対処し、ダマリナッセを小さな球体に圧縮して封印しました。

魔人は自身の魔法の使い方に特にこだわりはなく、農作物を見た際には魔法で成長を促進することを提案しました。ブロッサムからは反対されましたが、フリオの提案で一部の区画で実験的に魔法を使うことになりました。