金髪勇者

フリオと同じ異世界から召喚された金髪の男性がいますが、彼の本名は明らかにされていません。彼は勇者候補として選ばれ、召喚直後のステータスは全て999と非常に高かったため、魔王討伐の任務を受けます。しかし、このステータスはレベルアップしても成長しない限界状態であり、彼は自分より強い魔物を倒すことができませんでした。さらに、彼の性格は卑屈で指揮能力も欠如していたため、部下の兵士たちを無駄に死なせてしまう失態を犯します。その後、彼は「まともな仲間ができるまで出撃しない」と言い、部屋に引きこもってしまいます。

フリオの存在を知った際には、部下を連れて彼を配下にしようと半ば脅迫のような行動を取りますが、フリオは転移魔法で逃げてしまいます。さらに、偶然その場に居合わせたゴザル（ゴウル）に見られたことで、魔王軍の侵攻を引き起こしてしまいます。この時も彼は再び引きこもり、何も行動を起こさなかったため、第一王女によって解任されます。しかし、彼は再び勇者の地位を取り戻そうと企み、宝物庫を漁っているところをヒヤに唆され、彼女を解放しフリオを殺す願いを伝えます。

その後、ダマリナッセが現れ、彼の体を魔物に変えて暴れさせようとしますが、フリオとヒヤによって阻止され、元の姿に戻されて牢屋に投獄されます。しかし、彼はその後脱獄し、逃亡を始めます。

アニメ版では、彼は「何でも」を「にゃんでも」、「その通り」を「そのとぅーり」といった独特なイントネーションで話す癖があります。