リリ=フロント=グリトニア

美しさを持ちながらも、心に深い闇を抱える第2皇女は、10年前の魔族の侵攻で母を失い、その悲しみから女神への疑問と憎悪を募らせている。彼女は女神や魔族への復讐を誓い、女神の加護を使わない戦術や戦略を探求し、極端なまでの人体実験を含む戦力強化を進めている。その過程で、人間性が崩壊しつつある。

智樹を勇者として利用するため、彼に魅了されたふりをして接近。彼の食事に寿命を犠牲にする薬を混入させ、身体能力を強化させている。智樹の依存心を利用し、彼を完全に支配下に置く計画を進めているが、他の勇者たちにも目を向けていた。しかし、彼らが自分の支配を受け入れないことを悟り、智樹を最も適した駒として再評価している。

智樹がグリトニアの勇者として召喚された後、彼の魅了の能力を研究させ、対抗策を施して自我を保つようにしている。研究が終わると、その研究員を口封じのために抹殺した。ステラ砦攻略時には、女神の加護を無効化されたことで撤退を余儀なくされたが、智樹を戦力として今後も利用するために支えるふりをしている。

智樹から聞いた「銃」の技術を帝国で再現しようと試みるが、開発は難航。そのため、「火薬」の研究にシフトし、魔力を利用した「爆弾」の開発を進めている。

ロッツガルドでの事件後、クズノハ商会の責任者である真が訪れる。智樹が真を脅迫し、一悶着が起こるが、返り討ちに遭い、クズノハ商会との取引が不可能に。しかし、この事態が智樹をさらに取り込みやすくしたため、巴を手に入れ、真に復讐するための計画を進めている。智樹を打ちのめした真に、皮肉にも感謝している。