獅子王 司（ししおう つかさ）

千空と大樹に続いて3番目に復活したのは、18歳の青年である。彼は「霊長類最強の男子高校生」として知られ、世界的に有名な格闘家だ。身長は195センチメートル、体重は99キログラムで、10月10日生まれのB型である。

彼は肩まで伸びた長髪と整った顔立ちを持ち、非常に強靭な肉体を誇る。その異名にふさわしく、常人を超えた戦闘力を持ち、ライオンの群れを素手で撃退するほどの力を持つ。アニメ版では、イノシシや野鳥に追いつき、時速200km以上のボウガンの矢を簡単に掴むシーンも描かれている。また、石化復活液の正体を見抜くなど、知性も兼ね備えている。

彼は「石の世界」を「まだ何の汚れもない楽園」と捉え、純粋な若者だけを復活させて自然と共に生きるという選民思想を持っている。このため、千空や大樹、杠と対立し、千空を執拗に追い詰めようとする。

彼の過去には、死にゆく妹のために美しいものを集めようとした際、漁業権の問題で大人たちから厳しい仕打ちを受けた経験がある。このトラウマから「大人」を嫌うようになった。家庭環境は片親で、ネグレクト状態だったため、妹を守るために自らの力で立ち上がる決意をした。地下闘技場での戦いを通じて賞金を稼ぎ、妹の入院費を賄っていた。

彼は帝国の住民の名前をすべて把握しており、氷月が見殺しにした部下たちの名前も覚えている。破壊した石像の場所も記憶しているなど、非常に高い記憶力を持っている。

未来を石化と臨床脳死状態から救うことを条件に停戦し、後に千空によって未来は健康体として復活する。しかし、直後に氷月に裏切られ重傷を負う。石化の治癒効果を利用して助けるため、一時的にコールドスリープさせられる。

千空が石化装置を手に入れると、その力で石化し、復活液で復活する。副作用で傷も回復し、以後は千空の科学技術が悪用されるのを防ぐために戦うようになる。龍水が通貨制度を復活させたことを知ると、権益を嫌うため良い顔をしなかったが、龍水の「金は道具に過ぎない」という考えを聞き、現状を受け入れる。

全てが終わった後は、治安維持のために世界中を飛び回っている。