クロム

16歳の少年で、村に住んでいる。コハクとルリとは幼馴染である。身長は170センチメートル、体重は63キログラムで、2月4日生まれのA型だ。

彼は理数系に強く、好奇心旺盛で頭が良い。表情や性格は少し千空に似ており、化学の倉庫を持っている。口癖は「ヤベー！」や「クッソ！」で、科学を「妖術」と呼び、村の科学と算術を確立した。千空と出会ったことで、科学の素晴らしさを学び始める。ルリに対して密かに想いを寄せていたが、自分の恋心には気づいていなかった。彼女の病気を治すために科学を極めようとしていたが、方法が見つからず、周囲からは変人扱いされていた。しかし、千空との出会いでルリを救う道を見つけた。

戦闘能力はあまり高くないが、鉱石の探索などで鍛えられており、現代の一般的な人と比べると身体能力は高い。御前試合ではマグマに力負けしたが、スイカの被り物のレンズを使ってマグマの服に火をつけ、隙を突いて勝利した。しかし、千空との決勝戦直前に力尽きて意識を失った。

千空から3700年前の石化現象で文明が滅びたことを聞き、涙を流すほど悔しがり、それがきっかけで千空と意気投合し、科学王国の設立に協力することになった。

彼は柔軟な発想力を持ち、千空が作ったわたあめ機から水車を思いつき、カセキと共に3日間徹夜で作り上げた。また、電球が完成したことで洞窟の奥深くから鉱石を入手することを考えた。文字や数学の知識も積極的に学び、北米編では三角測量を行ったり、重症を負った千空の代わりにドリルを設計するほど成長した。もともと数学に長けており、独学で九九を編み出していたが、「苦苦（くく）」と名付けていた。

全てが終わった後、千空と共にタイムマシンの開発に携わり、完成したらルリに結婚を申し込んだ。