ペ・リユロ

氏族の王。生まれながらの英雄であり、クアゴアの中で唯一全8氏族の頂点に立った人物。彼は、暴力と混沌が支配するクアゴア社会の問題点を理解し、効果的な政治体制を構築した。これにより、敗北者には生存すら許さない蛮習を過去のものとすることに成功したのだ。

また、クアゴアがドワーフのような優れた建築能力に欠けるなど、種族としての弱点を熟知している。そのため、他種族を支配して文化や技術を学び、クアゴアの力を高めていく戦略をとっている。彼の王としての優秀度は12人中4位とされ、経験も豊富だ。

フロストドラゴンには形式上服従しているが、一定の自治権を持っていた。その証拠に、ドワーフを滅ぼそうと部隊を派遣し侵攻を開始したが、アインズ達の介入により撤退を余儀なくされた。その後、「フェオ・ベルカナ」へ侵入したシャルティアとアウラに立ち向かうが、交渉に失敗し交戦状態に陥る。そして、魔導国の圧倒的な力を理解し、涙を呑んでシャルティアとアウラの要求通り氏族の間引きを実行し、恐怖の中で魔導国の支配下に入った。

それでもクアゴアの統治者としての地位は認められ、アインズに謁見する許可が与えられている。謁見の際に、同じく待合室にいたジルクニフと出会い、共通の境遇からすぐに意気投合し親友となる。