紫原 敦（むらさきばら あつし）

身長は208センチメートル（中学1年時は186センチメートル）、体重は99キログラム。誕生日は10月9日で、家族構成は父、母、兄3人、姉がいます。陽泉高校の1年生で、ポジションはセンター（C）、背番号は9（中学時代は12→5）です。

彼はバスケットボールに必要なフィジカル面で最高水準を誇り、「キセキの世代」の中でも最強のセンターとされています。並外れた体格と肩まで伸びた長髪が特徴です。他の「キセキの世代」のメンバーが特異な技術や能力を持つ中、彼は普通にバスケットをするだけでその一員となっています。天性のバスケットセンスを持ちながらも、バスケットを「でかさと破壊力があるやつが勝つ欠陥競技」と認識し、情熱を持つ者たちに嫌悪感を抱いています。しかし、負けず嫌いであり、勝つための練習は欠かしません。ただし、帝光時代には体格的に対等な相手がいなくなり、練習をしなくなりました。

基本的に他人の言うことは聞きませんが、赤司に惨敗してからは彼にだけ従順になり、「勝てない」と思っているため戦うことを拒みます。陽泉バスケ部に加入してからは氷室の指示に従うことが多いです。黒子のことは最初理解していませんでしたが、試合を通じて認めるようになりました。時折からかうこともありますが、互いに好印象を抱いており、比較的良好な関係です。ただし、バスケットに対する価値観の違いから衝突することもあります。チームメイトを「〜ちん」と独自の呼称で呼びます。

普段は緩い態度を崩さないマイペースな性格で、バスケットをしていない時はよくお菓子を食べています。「食べ物」に関する出来事では感情の起伏が激しく、時には激しい怒りを見せることもあります。口癖は「ヒネリつぶす」。悪気がなくとも率直な物言いで他者を傷つけることが多々あります。また、見切りが早く、「勝てない」と感じた相手には戦意を失うこともあります。

普段はゴール下から動かずディフェンスに徹しますが、青峰ですら彼から得点するのは難しいです。しかし、本来得意とするのはオフェンスであり、1試合で100得点を記録したこともあります。オフェンスに参加することでバスケット本来のリズムに戻り、ディフェンスもより強力になります。一撃必殺のダンク「破壊の鉄鎚」はゴールをポストごと叩き折ります。

ウィンターカップの対誠凛戦では一度試合を諦めかけましたが、氷室に叱咤されて闘志を取り戻し、「ゾーン」に入りました。しかし、全力でのオフェンス参加に脚がついていかず、負傷同然に失速し、惜敗しました。負けたときには悔しさから涙を流し、無自覚ながら内心にバスケットへの情熱を持っていることが描写されています。敗北後は、氷室と共に試合を観戦しています。

『EXTRA GAME』のJabberwock戦では、自分を凌ぐフィジカルを持つシルバーとのマッチアップで圧倒される中、岡村達チームメイトのアドバイスを思い出し、才能が開花してから今まで相手にケガをさせないように無意識に抑えていた全力を出すことで、シルバーに恐怖心を与えるほどに圧倒しました。しかし、その直後にシルバーからラフプレーを受けて手を骨折する重傷を負い、交代で出場する黒子に勝利を託しました。

帝光時代の学業成績は赤司、緑間に次ぐものでした。