バリロッサ

クライロード魔法国の騎士団に所属する金髪の女騎士、バリロッサは、真面目な性格で知られています。彼女は貴族の出身ですが、家は没落しており、メイドを雇わずに自ら家事をこなすなど、一般庶民と変わらない生活を送っています。剣術よりも料理が得意で、魔物と対峙してもまず名乗りを上げるなど、少しズレた一面も持っています。

ある日、冒険者ギルドで「転移魔法を使える」と話すフリオに疑念を抱き、剣を向けます。しかし、彼が実際に転移魔法でデラベザの森まで連れて行ってくれたことで、素直に謝罪しました。その後、デラベザの森への護衛を募っていた怪しげな少女フェンリースを魔王軍の手先と誤解し、再び剣を向けますが、彼女の力に圧倒され、フリオの転移魔法で王都へと逃れます。

再び森へ向かった際、狂乱熊の群れに襲われたところをフリオとフェンリースに助けられ、フリオの強さに感銘を受けて指南を依頼します。最初は断ろうとしたフリオですが、フェンリースが妻と紹介されたことで気を良くし、バリロッサはブロッサム・ビレリー・ベラノと共に彼らのもとで住み込み、実戦形式で指南を受けることになりました。

ブロッサム・ビレリー・ベラノが自分のやりたいことを見つけていく中で、バリロッサは自分だけ何も見つけられず焦りを感じています。見回り中に偶然出会ったゴウルを魔族と誤解し、剣を向けたことがきっかけで彼に気に入られてしまい、いつ殺されるかと不安を抱えています。

魔王軍との戦いでの被害をよく知っているため、ゴウルたちをなかなか受け入れられませんでしたが、最終的には「互いに妙な行動を行わないか監視する」という名目で和解しました。