辰石 幸次（たついし こうじ）

美世と香耶の幼馴染であり、香耶の婚約者である辰石家の次男。彼は以前から美世に対して好意と同情を抱いており、彼女を現状から救い出したいと考えている。しかし、今の自分にはその力がないと感じている。最悪の場合、美世と無理心中することが彼女の唯一の救いになると考えているが、行動には移せずにいる。

彼は初歩的な異能である念動力を扱えるが、父親の実の力には遠く及ばない。第1巻では、実の陰謀を阻止するために清霞に助けを求め、美世を危機から救出することに成功する。しかし、この一連の出来事を通じて自分の無力さを痛感し、自分を鍛え直すことを決意する。

第7巻では、清霞と美世の結婚式に参列し、1年ぶりに美世と再会する。彼は軍人となり、対異特務第二小隊に入隊したことを報告する。また、隊長である光明院の指導のもと、弱い異能を工夫して活用する術を学んでいることも伝えている。