翠苓（スイレイ）

子翠は19歳で、外廷の官女として働いています。彼女は女性としてはやや大柄で、猫猫よりも頭一つ分大きいです。猫猫が言うには、子翠の骨格や素材は一級品ですが、化粧の腕前は今一つだと言います。

子翠の実母は先帝の隠し子であり、後に子昌の先妻となりました。これにより、子翠は楼蘭妃の異母姉となります。子翠は官女としての仕事をこなしながら、子氏一族のために諜報活動も行っていました。ある時、自らの死を偽装して姿を消し、後に宦官として再び後宮に潜入し、暗躍を続けます。

子翠は出生の事情を知らない神美によって「継子」として虐待され、精神的にも支配されて育ちました。実母が亡くなった後は、子氏の家で元後宮医官によって育てられ、薬学に精通しています。彼女は養父が遺した処方を用いて、仮死状態になることができる「蘇りの薬」を調合する能力を持っています。

子氏が討伐された後、子翠は本来処刑されるはずでしたが、「先帝の孫である」という事情を考慮して特別に助命されます。その後、秘密裏に阿多妃の元で生活を始めますが、常に監視下に置かれています。