猫猫（マオマオ）

この物語の中心人物は、17歳から20歳に成長する女性で、身長は153センチメートルです。彼女は養父と共に花街で薬師として働いていましたが、物語が始まる3ヶ月前に薬草を採取するために森に一人で出かけた際、誘拐されて後宮の下級女官として売られてしまいます。彼女は年齢に不相応なほど洞察力があり、学識も豊かですが、その能力を後宮で発揮すると誘拐犯への送金が増えるため、無能を装っていました。しかし、寵姫の病気の原因を見抜き、匿名で訴えたことで、壬氏に薬師としての才能を認められ、玉葉妃の侍女に抜擢されますが、実際には壬氏の手駒として関わることになります。

彼女の外見は平凡で、目立つ特徴はありませんが、花街での生活では襲われる危険を避けるために化粧で自分を醜女に見せていました。女官になってからも、元の姿に戻すタイミングを逸してしまい、壬氏からもそのままでいるように言われたため、変装を続けています。彼女は体格が小柄で痩せ型、胸も小さいですが、健康的な肌をしています。

彼女は頭の回転が速く、特に毒に対する好奇心や研究心が旺盛で、その知識は深いです。また、西洋の言語も独学で学び、養父の蔵書を読むことができます。彼女は毒薬を自分の体で試したことがあり、その傷跡を隠すために常に左腕に包帯を巻いていますが、周囲は彼女が過去に虐待を受けたと誤解しています。後宮では主に毒見役を務めており、毒に対する免疫も持っていますが、蕎麦に対するアレルギーがあり、食べると重い反応を示します。また、彼女は酒に非常に強く、酒好きです。

彼女は人付き合いが得意ではなく、必要最低限の会話以外はあまり口を開きませんが、疲れた時や酒を飲んだ時は驚くほど饒舌になることがあります。花街で育ったため、本来の口調は荒っぽいですが、女官としてはそれを改めています。彼女は男性に対して非常に冷めた目を持っており、恋愛に対する幻想を持っていませんが、生物学的な興味から「出産は経験してみたい」と考えています。

後宮での事件に関与したため一度は解雇されますが、壬氏に身請けされて外廷勤務に復帰し、その後は医官付きの官女として宮廷医局で働くようになります。彼女は外科の技術も身に付け、実質的に医官と同等の仕事をしています。壬氏からの好意にも徐々に応えるようになり、「両思い」と言われるようになりました。このキャラクターは『このライトノベルがすごい！』の女性キャラクター部門で2024年版で9位を獲得しています。