柳原朔太郎（やなぎはら さくたろう）

彼は棋匠のタイトルを保持している66歳の現役最年長プレイヤーであり、自らを「還暦前」と表現することを好む。彼は棋匠位を9期含む合計14のタイトルを獲得しており、その実力は確かである。彼の才能が開花したのは同年代の神宮寺よりも遅かったが、今もなおA級順位戦に参加している。彼と神宮寺は長い付き合いで、「徳ちゃん」「朔ちゃん」と呼び合う仲だ。若手プレイヤーとの対局では、軽やかに相手を翻弄する棋風で知られている。第三十三期棋匠戦では島田とのタイトル防衛戦で勝利し、棋匠の永世位を獲得したこともある。また、彼は新人王経験者であり、名人位も獲得している。奨励会時代から、「神宮寺が観戦していると負ける」というジンクスを持っている。

スピンオフ作品『灼熱の時代』では、彼は主要人物の一人として登場する。この作品では、少年時代からの友人である神宮寺や岩崎によく振り回されることが多く、コメディーリリーフとしての役割も担っている。『灼熱の時代』と本編では彼の容姿が若干異なるが、若い頃の彼の姿も本編で描かれている。