ルシフェル

光の王として知られるイルミナティ総帥は、八候王の一人であり、虚無界の実質的な最高権力者です。彼は人間の男性に憑依していますが、憑依体が劣化しており、そのため非常に衰弱しています。悪魔としての格が高いため、どんなに優れた憑依体でも10年持たずに崩壊します。この苦痛から逃れるため、彼は戦火や水害、伝染病を引き起こして人類を滅ぼそうと試みてきました。

100年前、彼は我慢の限界に達し、「融和」と称して自身を自壊させ、地球ごと滅ぼそうとしましたが、サマエルによって制止されました。その後、自身に合うクローンとエリクサーの開発を待っていましたが、自室に現れたサタンを殺害したことが「青い夜」の引き金となりました。この事件により研究が中止され、サタンが去ったことで絶望し、平等で公平な世界を創ると宣言して自爆しようとしました。しかし、サマエルとシェミハザの妨害により、時の止まった空間で急速に憑依体を老化させられ、肉体を維持できずに虚無界へ追い返されました。

「青い夜」でサマエルが研究の中止を決定した後、彼はエリクサーのデータを騎士團内の協力者に盗み出させ、イルミナティを利用して実験を継続させました。エリクサーなしでは1日と体が保たない状態で、現在はエリクサーを投与して肉体の劣化を抑えていますが、それでも少し動くだけで血を流してしまいます。憑依体クローンが完成してからは、多少無理が効くようになりましたが、1か月で首から下を3回も取り換えています。

彼は一年以内にサタンを復活させるために行動を起こし、各地の正十字騎士團を襲撃し宣戦布告しました。サタンに憑依体の在り処を教えるために雪男を境界の主へ連れて行き、船が撃墜された後は上空で潜伏しながら複製体の発見を待ち、エギュンが確保していた完成品のエリクサーを用いてサタンを物質界に降臨させました。