松坂 さとう（まつざか さとう）

誕生日は12月31日、血液型はB型、身長は161センチメートルです。

彼女は本作の主人公で、牧巣原高校に通う1年生です。マンションの1208号室でしおと二人暮らしをしています。幼いころに両親を亡くし、以前は叔母と二人で生活していました。しかし、叔母の異常な愛情に内心嫌悪感を抱いており、時折その記憶が彼女を息苦しくさせます。

かつては愛という感情を理解できず、男遊びを繰り返していましたが、神戸しおに出会ったことで愛を知り、彼女に一途な想いを抱くようになりました。彼女は「愛を偽らなければ何をしても許される」と考えており、しおとの生活を守るためなら殺人も厭いません。しおと一緒にいるときの幸せな気持ちを「甘い」と表現し、逆に不快な感情を「苦い」「苦くて吐きそう」と表現します。

普段はバイトに励み、自炊をして節約しながらしおとの生活を維持しています。男遊びや叔母との生活を通じて、人の感情を読むことに長けています。美人で人当たりも良いため、周囲からの評判は良いですが、彼女にとってしお以外の人間はその他大勢の存在でしかなく、邪魔をする者には容赦しません。

しおとの幸せな生活を失うことを何よりも恐れており、彼女が苦しそうにしているのを見ると激しく動揺し、拒絶されたときには精神崩壊寸前まで追い込まれたこともあります。しかし、ある事件でしょうこを殺めたため、「いずれは全てがバレて離れ離れになる」と考え、しおと共に海外逃亡を図りますが、あさひに阻まれます。さらに、叔母が証拠隠滅のために1208号室を放火したため逃げ場を失い、しおと共に死を決意します。炎上するマンションの屋上から飛び降り自殺を図りますが、死の直前で「本当の愛」を知り、「しおだけは生きてほしい」と最終的にしおを守って死亡します。彼女の死後、関わった人物たちの人生に影響を与え、彼女が身につけていた赤いリボンと指輪はしおの手に渡りました。