七海 燈子（ななみ とうこ）

本作のヒロインは、遠見東高校の2年生である女子生徒です。彼女は2月19日生まれで、身長は163センチメートルです。1年生の時から生徒会役員を務め、2年生になると生徒会長に選ばれました。彼女は美しく、学業とスポーツの両方で優れた才能を持っています。侑とは先輩後輩の関係ですが、実際の年齢差はほとんどなく、作中ではほとんどの場面で二人とも16歳です。

彼女の家族は父と母で構成されており、7年前に姉の澪を亡くしています。もともと内向的で姉の影に隠れる性格でしたが、澪の死後、周囲の期待に応えるために姉の代わりとして振る舞うようになりました。しかし、学校で見せる姿とは異なり、彼女の本来の姿を知っているのは侑と沙弥香だけです。侑と二人きりの時には、彼女は甘えたりわがままを言ったりして、本来の自分を見せています。

彼女は自分の本当の姿と、姉のように振る舞う自分の両方を嫌っており、自己肯定感が低いです。そんな彼女に対し、「好きにならない」と言った侑に特別な感情を抱くようになります。最初は侑の説得を拒んでいましたが、侑との関係や生徒会劇での成功を通じて、本来の自分を少しずつ受け入れるようになります。

生徒会劇では、記憶喪失の少女役を演じ、その役を通じて初めて自分自身が評価されたことを実感し、涙を流します。その後、市民劇団の演出家に注目され、彼女は澪ではなく自分自身として役者を目指すことを決意します。

最終話では、大学生となり一人暮らしを始め、大学の演劇サークルに参加しながらプロの舞台役者としても活動しています。外見は変わらないものの、澪のように振る舞うことはなくなり、侑との関係も変化しています。高校時代とは逆に、侑に対しては頭が上がらない状況になっています。