フィロメラ・サージェント

フィロメラは15歳で、学院に通うチセのクラスメイトです。彼女はリアンのいとこであり、情報収集を得意とするサージェント家の現当主、リズベスの孫です。フィロメラは内向的で、他人との交流を避け、唯一人造精霊のアルキュオネとだけ会話します。彼女は家族からの厳しい教育を受けており、他人からの飲食物を受け付けない体質になっています。

彼女の両親は、リズベスの息子アダムと、彼の実験のために人身売買で買われてきたイリスです。アダムはイリスとの生活を通じて、自分の家族や母親の異常さに気づき、家を捨てる決意をし、イリスと共に逃げました。その結果、フィロメラが生まれましたが、後にリズベスが送った追手に襲われ、両親は亡くなり、フィロメラとアルキュオネだけがリズベスのもとに連れてこられました。

フィロメラは、祖母リズベスから激しい虐待を受けており、一族からも冷遇されています。彼女は優秀であるにも関わらず、祖母からは何をしても否定され、認められることがない環境で育ちました。彼女は祖母の命令に従うことで、いつか亡くなった両親に再会できるという約束を信じて耐えています。

フィロメラは、学院で起こった事件の犯人であり、禁書「カルナマゴスの遺言」を使って学生や教師から魔力を奪っていました。この事件は、息子アダムを復活させるためにリズベスが命じたものでした。事件中、フィロメラはリズベスによって両親の記憶を封じられ、自分の意志で考えることができないようにされました。しかし、チセの助けを借りて記憶を取り戻し、事件後には自由を得て、自分の望みを口にできるようになりました。彼女はチセと一緒にポプリを作ることを望んでいます。