小豆 梓（あずき あずさ）

本作のヒロインの一人。高校2年生で、2組に所属している。山吹色のロングヘアをゆるふわウェーブに整えた美少女で、スレンダーな体型が特徴。靴下はニーソックスを愛用しており、その豊かな感情表現から陽人には「犬のようだ」と評されることも。水瓶座のA型で、部活動には所属していない。

意地っ張りな性格ながら繊細でもあり、友人関係のトラブルが原因で軽い人間不信に陥り、2年の4月に転校してきた。その際、陽人の「建前」を得て強いお嬢様を演じていたが、実は夜間に複数のアルバイトを掛け持ちするなど努力家の一面も。物語中盤では、「変態王子」の悪評を信じる児童福祉クラブの一年生たちを説得し、人間的な成長を見せる。

学業成績は陽人ほどではないものの決して優秀ではなく、ただし動物や昆虫に対する知識は豊富で、自他共に認める動物好き。比喩表現にも動物や昆虫をよく用いる。また、特に「小公女ガメラ」を愛読する漫画好きでもある。

陽人に信頼され、人間不信から救われたことで彼に好意を抱くが、陽人は友達としてしか見ていない上に、彼がつくしと親しくしている姿を見て一時的にギクシャクする。しかし、陽人の真意を知り和解。その後は陸上部に顔を出したり、休日にデートに誘ったりと積極的にアプローチし始める。月子に対しては恋のライバルだけでなく友人としても接し、彼女と陽人の仲を取り持ったこともある。

幼少期に麻衣と仲が良かったこともあり、「まーちゃん」「あーちゃん」と呼び合っていたが、転居により疎遠になってしまった。