筒隠 つくし（つつかくし つくし）

本作のヒロインの一人で、一人称は「私」。月子の姉であり、高校3年生の陸上部部長を務めています。ロングヘアをポニーテールにまとめた美人で、運動神経も抜群。妹と同じく青みがかった瞳を持ち、陽人からは「ライオンのよう」と評されています。

性格は非常に厳格で、感情を表に出さないため「鋼鉄の王」と呼ばれ、周囲から恐れられています。しかし、部内で孤立した陽人を気にかけたり、陽人と麻衣の仲を取り持ったりする優しい一面もあります。月子から「本音」を譲り受けた後は表情が豊かになり、周囲との関係も改善され、陽人から「鋼鉄さん」と呼ばれるようになりました。また、人を信じやすく、思い込みが激しい一面もあります。ファンタジーや空想物が好きで、「わくわくする物」に目がありません。

ボードゲームが大好きで、オリジナルのゲームをいくつか作っています。手先が器用で、過去には笑わない猫像を作ったこともあります。極度のシスターコンプレックスで、英語や横文字が苦手にもかかわらず、妹と結婚するために同性結婚が認められているマサチューセッツ州のマサチューセッツ工科大学への進学を望んでいます。妹にちょっかいを出す横寺・弟を目の敵にしていましたが、筒隠家での一件以来、横寺・弟にも好意を寄せるようになり、重婚が認められているアラビア半島への移住を考えています。

槍投げが専門で、インターハイを3連覇しており、武術にも精通していますが、学業の成績は悪いです。スポーツ推薦の話が早稲田大学などの有名大学から来ていましたが、全て断っており、月子を落胆させています。また、滑り止めに東京大学を受験するという考えを聞いた陽人も落胆させています。

幼少期は勤勉家でしたが、他者への思いやりに欠けていました。母・ツカサに「（母親から）色々なことを教えてもらうまで勉強しない」と誓ったことがきっかけで、現在の人格が形成されました。