ケイ / 榊原 圭

本作の主人公は、高校生雀士であり、学業の合間に代打ち業に携わっています。彼は「氷のK」として知られ、その決め台詞は「震えてるよ」です。彼の特長は、非凡な記憶力と理論的な打ち回しで、常に冷静沈着なリアリストとして振る舞い、感情をあまり表に出しません。しかし、アミナに関しては感情が表に出ることがあり、それが原因で窮地に陥ることもあります。

彼の過去には、幼い頃に実弟の孝が両親に殺害されるという悲劇があり、これが彼の人格形成に大きな影響を与えました。高校1年生の夏にまっちゃんと出会い、裏レートの世界に足を踏み入れます。物語の序盤では、桜輪会の代打ち集団「一軍」に加わりますが、その過程で右足の小指を失います。

『人柱篇』では、高津とコンビを組んで羽鳥と対決し、失点の代償として自ら命を絶とうとしますが、一命を取り留めます。その後、車椅子や杖を使って移動する姿が描かれます。山扇会との戦いの後、高津に疑念を抱き、真相を知るために勝負を挑みますが敗北し、幼馴染の優とともに服従を強いられます。様々な困難を乗り越え、自由を求めて高津の主催するサバイバル麻雀大会に招待選手として参加します。

『ミナゴロシ篇』では、サバイバル麻雀から四カ月後にティッシュ配りのアルバイトをしています。その間、麻雀から離れていましたが、ある事件をきっかけに『土曜会の記録』を手に入れるため、第28回竜凰位戦に参加し、再び裏麻雀の世界に戻ります。決勝戦で、高津から『羽鳥の名簿』を託されていたことを告白し、第28回竜凰位戦で優勝したことで、『羽鳥の名簿』と『土曜日の記録』を手に入れます。アミナと優を守るため、倉橋の要請を受け入れ、桜輪会の最高顧問に就任します。最終回では優と結婚し、アミナとも養子縁組をして兄妹となります。

原作では小柄な体格として描かれていますが、映画版では長身に描かれています。