ヴィリー・タイバー (Willy Tybur)

タイバー家の現当主は、エルディア帝国の元貴族であり、「戦鎚の巨人」を管理する責任を持っています。本来なら彼が「戦鎚の巨人」を継承するはずでしたが、家の務めを優先した結果、妹がその力を受け継ぎました。このため、彼は妹に対して罪悪感を抱きつつ、家の務めを果たすことを自身の責任としています。

彼はエルディア人でありながら、生まれながらにして名誉マーレ人の称号を持ち、収容区の外にある広大な敷地に豪邸を構えて優雅に暮らしています。腕章の着用義務も免除されており、裏からマーレを支配する権限を持っています。しかし、先代当主までは政治や戦争に関与せず、マーレ人の民意に任せていました。現当主は、マーレが軍国主義の道を進んだことに責任を感じています。

彼は国内外で高い人気を誇り、各国の首脳とも広い人脈を持っています。しかし、レベリオ収容区での演説中にパラディ島への宣戦布告を宣言した瞬間、エレン巨人体の襲撃を受け、命を落としました。