ミカサ・アッカーマン (Mikasa Ackerman)

本作のヒロインは、15歳から19歳に成長する少女で、身長170cm、体重68kg（15歳時点）。彼女は2月10日生まれで、エレンの幼馴染です。彼女の母親は東洋人で、父親はアッカーマン家の出身であるため、彼女はそのハーフです。

彼女の人生は、超大型巨人が現れる1年前の844年に大きく変わりました。希少な血筋を狙った3人組の強盗に両親を殺されましたが、エレンに救われ、イェーガー家に引き取られました。幼少期に母親から一族の刻印を右手首に受け継ぎ、エレンからもらったマフラーを常に身につけています。エレンに命を救われたことと新しい家族として迎えられたことから、彼を深く慕い、守ることを使命としています。また、もう一人の幼馴染であるアルミンとも強い絆を持っています。

彼女は寡黙で冷静な性格で、両親を失った事件をきっかけにアッカーマンの能力を開花させ、常人を超える身体能力を持つようになりました。訓練兵時代には、教官からも類まれな才能を持つと評価され、845年の巨人侵攻後、エレンを追って訓練兵団に入団し、首席で卒業しました。エレンからは憲兵団への入団を勧められましたが、彼を守るために調査兵団に入団しました。彼女の能力は、後に父方のアッカーマン家の特有の資質であることが明らかになります。また、幼少期から断続的な頭痛に悩まされています。

世界の真実が明らかになった後、彼女の母親の祖先がヒィズル国の将軍家であったことが判明します。ヒィズル国の特使が訪れた際、母親から受け継いだ刻印を見せたことで、その末裔と認められ、ヒィズル国の希望と称されました。

「天と地の戦い」では、仲間たちがエレンの殺害を覚悟する中、彼女は最後まで受け入れられずにいましたが、迷いながらもマフラーを巻き、エレンを苦しみから解放することを決意しました。彼女は自らの手でエレンの首を切り落とし、最後の口づけをして「いってらっしゃい、エレン…。」と告げました。この決断が始祖ユミルの未練を断ち切り、ユミルの民から巨人の力を消すことに繋がりました。

その後のエピローグでは、シガンシナ区の大樹の根元にエレンを埋葬し、彼の墓を守り続けました。単行本34巻に加筆された後日談では、マフラーを巻いた黒髪の女性がエレンの墓に献花している様子が描かれています。時が経ち、年老いた彼女が天寿を全うし旅立つ際にも、棺に納められた際にマフラーを身につけていました。公式のThe Final Season 完結編（各話版）ED「いってらっしゃい」では、ミカサとエレンのMVが制作されました。

彼女の名前の由来は、日露戦争時の旧日本帝国海軍旗艦の戦艦「三笠」から来ています。